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こんにちは。福祉キャリア羅針盤、運営者の「福祉屋」です。
介護の現場で働きながら、キャリアアップを目指して国家試験に挑戦しようとしているあなた。日々の業務に追われる中で、一体いつから勉強を始めれば合格ラインに届くのか、不安に感じているのではないでしょうか。世間では「250時間必要」とか「半年前から」と言われますが、本当にそうなのでしょうか? 早すぎるスタートは息切れしそうですし、かといって直前に慌てるのも避けたいですよね。
今回は、私自身の受験経験と、多くの現場スタッフを見てきた経験から、ネット上の「平均値」ではない、あなたにとって本当に必要な学習戦略をお話しします。紙もペンも使わない、私がこっそり実践していた「秘伝の学習法」も公開しますよ。
- 世間で言われる「勉強時間目安」の裏側と、自分に必要な時間の本当の見つけ方がわかります
- 「時間がないから受からない」という不安が、「質を高めれば勝てる」という確信に変わります
- 紙もペンも不要!隙間時間で劇的に記憶定着させる「エア授業」と「イメージング」の手法を伝授します
- 新制度「パート合格」も見据えた、賢い大人の受験戦略がわかります
介護福祉士はいつから勉強を始めるのが正解か
「いつから勉強を始めればいいですか?」と聞かれたら、私はいつも「理想は半年前、でも戦略次第で3ヶ月前でもなんとかなります」と答えています。もちろん、早ければ早いほど良いのは間違いありませんが、私たちの仕事は体力勝負。仕事が終わってから毎日何時間も机に向かうのは現実的ではありませんよね。ここでは、世間の常識を少し疑いながら、本質的な話をさせてください。
合格に必要な勉強時間の目安は250時間
まず、よく言われる「合格には250時間から300時間必要」という説について。これ、本当に信じていいんでしょうか? 私は以前からこの数字に疑問を持っていて、徹底的にその根拠を調べてみました。
結論から言うと、この数字はあくまで「知識ゼロの人が、標準的なカリキュラムを真面目にこなした場合の平均値」に過ぎません。実は、多くの資格スクールや通信講座では、以下のようなロジックで「標準学習時間」を算出しています。
「目安時間」が作られる裏側の計算式
- インプット×3倍の法則:「講義動画(インプット)を見る時間」に対して、その予習・復習・問題演習(アウトプット)には2〜3倍の時間が必要だという前提で計算されます。例えば、全50時間の講義カリキュラムがある場合、50時間×3=150時間の手習い時間が必要とされ、合計200時間〜250時間と提示されるのです。
- 初学者基準の積み上げ:全くの素人が「介護とは何か」という用語を覚える時間をベースに積算しています。
つまり、これは「最大公約数」的な数字であり、現場経験が豊富なあなたには、必ずしも当てはまらないのです。「300時間と言われたけど、100時間で受かった」という人がいるのは、計算式に入っていない「個人の補正値(パラメーター)」があるからです。
例えば、あなたが現場で毎日行っている「移乗介助」や「認知症ケア」。これらは既に体で覚えているため、テキストで改めて学ぶ時間はほとんどゼロで済みます。また、ダラダラとスマホを見ながら机に向かう2時間と、全集中で行う30分では、明らかに後者の方が学習効果が高いですよね。ですから、「250時間確保しなきゃ!」という数字の呪縛に囚われる必要はありません。ご自身の経験値や集中力次第で、この時間は0.5倍にも0.7倍にも圧縮できるのです。
半年前から始める標準的な日程と計画

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とはいえ、やはり私が最もおすすめしているのは、試験の半年前(8月〜9月頃)からのスタートです。これを私は「王道ルート」と呼んでいます。
なぜかと言うと、「時間があれば、自分に合った勉強法を見つける余裕ができるから」です。これこそが、早期スタートの最大のメリットです。勉強方法は人によって千差万別です。「書いて覚えるのが得意な人」「聞いて覚えるのが得意な人」「歩きながら覚えるのが得意な人」。時間があれば、いくつも勉強方法を試して、自分に一番ぴったり合う方法(勝利の方程式)を突き詰めてから本格的なスタートを切ることができます。
逆に、時間がなくなってくると、「自分に合っているかわからないけれど、とりあえずこの参考書をやるしかない」という博打に出なければなりません。これは精神衛生上よくないですよね。
また、私たち社会人には「不測の事態」がつきものです。子供の急な発熱、職場のインフルエンザ流行による残業、自分自身の体調不良…。半年という期間は、そういったトラブルで勉強できない日ができても、リカバーするための「バッファ(余裕)」として機能してくれます。「今週はできなかったけど、来週少し多めにやって取り戻そう」という調整ができるのは、半年コースならではの特権です。
3ヶ月前から勉強する場合の短期集中案
「気づけばもう10月…!仕事に追われていたらこんな時期に!」という方も、焦って諦める必要はありません。実は、私も含め多くの合格者がこの3ヶ月前(10月〜11月)からのスタート組です。実務者研修が終わって一息ついたタイミングで、「さあやるか」と重い腰を上げるパターンですね。
この時期からのスタートで重要なのは、「勉強の質」に全振りすることです。半年コースのように、分厚いテキストを最初から丁寧に読み込んで、マーカーを引いて…なんていう「お勉強」をしている時間はありません。そんなことをしていたら、読み終わる頃には試験当日になってしまいます。
私が推奨するのは、いきなり過去問を解き始める「逆引き学習」です。最初は全く解けなくて構いません。問題を解く(というより問題を見る)→わからない用語や内容が出てくる→その部分だけテキストや解説を読んで理解する、という手順を繰り返します。これにより、試験に出ない無駄な知識を省き、得点に直結する知識だけを効率よく吸収することができます。
また、3ヶ月で合格レベルに達するためには、今の自分に必要な時間を正確に見積もる必要があります。世間の平均値ではなく、「今のあなた」のリアルな数字を知るための「試し解きメソッド」をやってみてください。
- 1単元だけガチでやる:テキストの第1章(または最初の10ページ)だけを完璧に理解し、関連する過去問が解けるようになるまでにかかった時間を計ります。
- 掛け算する:その時間が、全章分でどれくらいになるか単純に掛け算します。
- 予備日を足す:最後に、模試や総復習のために20%ほど時間を上乗せします。
これが、あなただけの現実的な学習計画のベースになります。
最大の敵は「冬」
この時期の学習における最大のリスク要因は、学習内容の難しさではなく「冬場のトラブル」です。11月から1月にかけては、インフルエンザやノロウイルスの流行期であり、介護現場も年末年始の特別対応で業務が多忙を極めます。3ヶ月コースの場合、1週間のダウンが命取りになりかねないので、手洗い・うがい・睡眠確保といった体調管理こそが、実は最大の受験対策になります。
1ヶ月前や一夜漬けでの合格は可能か

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正直に言いますね。1ヶ月前からの完全初学者スタートや一夜漬けでの合格は、極めてリスキーであり、基本的には推奨しません。
後ほど詳しくお話ししますが、「時間がなくても質を高めれば合格できる」というのは事実です。しかし、それは「ギリギリまで遊んでいていい」という意味ではありません。一番いいのは間違いなく、「たっぷりと時間があって、かつ質の高い学習をすること」です。時間はあればあるほど、コツコツ積み上げることができますし、何より精神的な安定につながります。一夜漬けのストレスは相当なものですからね。
ただ、介護福祉士試験の特性上、実務経験が豊富で勘の良い方や、看護助手などで医療系の基礎知識がある方が、戦略的にポイントを絞って滑り込み合格するケースがゼロではないのも事実です。もしあなたが残り1ヶ月という状況なら、奇跡を信じて足掻く価値はあります。
1ヶ月前でも間に合う可能性を高める技
もしあなたが「試験まであと1ヶ月しかない!」という絶体絶命の状況なら、潔く「トリアージ(選別)」を行いましょう。救急医療の現場で、治療の優先順位を決めるあのトリアージです。
まずは満点を目指すのをやめます。合格ラインはおよそ60%(75点前後)。ここをクリアすればいいんです。具体的な戦術としては、以下の2点にリソースを集中させます。
1. 頻出の「鉄板項目」だけを丸暗記する
介護福祉士試験には、毎年必ずと言っていいほど出題される「鉄板項目」が存在します。これらは配点も高く、勉強すれば確実に点数に結びつきます。
・認知症の種類と特徴:アルツハイマー型、レビー小体型、血管性認知症の3大認知症の違い。
・マズローの欲求階層説:生理的欲求から自己実現欲求までの5段階。
・ICF(国際生活機能分類):健康状態、心身機能・構造、活動、参加などの構成要素と相互関係。
これらを単語帳やスマホのメモに書き出し、トイレやお風呂、寝る前の数分間で徹底的に叩き込みます。
2. 得意科目で確実に稼ぐ
苦手な科目の点数を底上げするのは時間がかかります。それよりも、実務経験で解ける「生活支援技術」や「介護の基本」、常識的な判断で正解できる「コミュニケーション技術」で、取りこぼしをなくすことに集中します。ここで8割〜9割得点できれば、苦手科目でギリギリ1点しか取れなくてもトータルで逃げ切れる可能性が高まります。
短期間の学習で合格するための取捨選択
短期間で合格を目指す場合、「何を勉強するか」よりも「何を勉強しないか(何を捨てるか)」を決めることの方が重要です。勇気を持って捨てるべき分野と、絶対に捨ててはいけない分野を見極めましょう。
勇気を持って「捨てる」分野
・統計データの細かい数値:「高齢化率の小数点以下の推移」や「国民生活基礎調査の詳細な数字」などは、覚える労力に対して出題される確率が低く、コスパが悪すぎます。傾向だけ掴んでおけばOKです。
・歴史的な背景や人物名:「社会福祉の歴史」に出てくる古い法律の制定年や、マイナーな人物名は、深入りすると沼にハマります。過去問で出たもの以外はスルーしましょう。
絶対に「捨ててはいけない」分野
・過去問の「事例問題」:これは絶対に捨ててはいけません。事例問題は配点が高く、かつ、専門知識が曖昧でも「利用者の尊厳」や「自立支援」という介護の基本理念に基づけば、国語力で正解できる問題が多いからです。過去問の事例問題を解きまくり、「介護福祉士として適切な対応」のパターンを身体に染み込ませてください。これが短期間合格の最大の鍵となります。
実務者研修と試験対策の時期を合わせる
「いつから勉強?」という問いへのもう一つの正解は、「実務者研修が始まったときから」です。
実務者研修のカリキュラムは、国家試験の範囲とほぼ重なっています。研修の課題レポートを作成するためにテキストを開きますよね? その時間を単なる「課題消化」にするのではなく、「試験勉強のインプット」として活用するんです。
理想のスケジュール
春〜夏に実務者研修を受講し、10月〜11月頃に修了するのがベストです。そうすれば、12月からの直前期を試験勉強だけに集中させることができます。
逆に、年末ギリギリまで研修が残っていると、スクーリングと受験勉強のダブルパンチでかなり苦しくなります。実務者研修のスケジュール選びは、実は受験戦略そのものなんです。実務者研修の費用や内容については、こちらの記事でも詳しく解説しているので、これから受講を考えている方は参考にしてみてください。
新制度のパート合格導入による戦略の変化

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2026年1月実施の第38回試験から導入される「パート合格制度」は、これまでの常識を覆す大きな変化です。
試験科目がパートA・B・Cの3つに分かれ、一部のパートだけ合格すれば、その結果を2年間持ち越せるようになります。これにより、「今年は仕事が忙しすぎるから、パートA(基礎科目)だけ確実に合格して、残りは来年頑張ろう」という分割受験戦略が可能になります。
無理に一発合格を目指して共倒れするより、確実な一歩を選ぶことができるようになったのは、多忙な社会人にとっては朗報かもしれません。ただ、受験料などのコスト面も考慮して判断する必要がありますね。
(出典:厚生労働省『介護福祉士国家試験におけるパート合格(合格パートの受験免除)の導入について』)
介護福祉士はいつから勉強するかで合否が決まる
開始時期が決まれば、あとは「どう勉強するか」です。ここからは、私が実際に試し、効果を実感した「福祉屋流・学習メソッド」をお伝えします。
8月開始の理想的な学習スケジュール
8月から勉強をスタートする場合、以下のような流れで進めると無理がありません。
| 時期 | 学習フェーズ | やること |
|---|---|---|
| 8月〜9月 | 準備・基礎 | テキストをざっと読み、全体像をつかむ。 実務者研修の課題とリンクさせる。 |
| 10月〜11月 | 実践・強化 | 過去問(一問一答など)を解き始める。 苦手分野を洗い出す。 |
| 12月 | 演習・模試 | 模擬試験を受けて時間配分を確認。 過去問(年度別)を時間を計って解く。 |
| 1月 | 最終調整 | 新しいことには手を出さず、復習に徹する。 体調管理を最優先に。 |
過去問を徹底活用した効率的な勉強法
勉強法の核心は「過去問中心」です。テキストを読んでから問題を解くのではなく、問題を解いて(見て)からテキストを読む。この順番を変えるだけで、学習効率は劇的に上がります。知識の定着は「思い出す」ときに行われるので、問題を解くプロセスが最も効率的なインプットになるのです。
おすすめは、テキストの該当項目を読んだら、すぐにその分野の過去問を解くこと。そして、間違えた問題の解説を熟読することです。知識の定着は「思い出す」ときに行われるので、問題を解くプロセスが最も効率的なインプットになるんですよ。
0点科目を絶対に回避する科目別攻略
介護福祉士試験で一番怖いのが、総得点は足りているのに、1科目だけ0点を取って不合格になるケースです。特に問題数の少ない「人間関係とコミュニケーション」や「医療的ケア」は要注意。これらは、過去問を繰り返して出題パターンを身体に染み込ませるのが一番の対策です。
科目別攻略のヒント
- 社会の理解:範囲が広いので深入り厳禁。頻出の制度だけ押さえる。
- 生活支援技術:問題数が多い稼ぎ頭。実務経験と根拠を結びつける。
- 医療的ケア:出題パターンが決まっているので、過去問を繰り返せば満点が狙える。
働きながら学ぶ社会人のための時間術

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ここで、少し私の昔話をさせてください。私が受験生だった頃、正直なところ「毎日〇時間勉強する!」と決めてその通りにできた試しがありませんでした。仕事は忙しいし、まとまった時間なんて取れなかったんです。
でも、私が一つだけ強烈に意識していたことがあります。それは「勉強時間よりも勉強の質」です。
「帰宅部」より「運動部」の方が成績が良い理由
皆さんの学生時代を思い出してみてください。部活で毎日遅くまで練習していた生徒の方が、帰宅部で時間たっぷりある生徒よりもテストの点数が良かったりしませんでしたか? 「なんであいつ、時間がないのに成績いいんだ?」って不思議に思いませんでしたか?
あれはなぜかと言うと、「集中力」が違うからです。時間が限られているからこそ、「この30分で絶対に覚えるぞ!」「次の練習までに終わらせなきゃ!」という脳のギアが入るんです。ダラダラと2時間机に向かっているより、超集中した30分の方が、脳は「これは大事な情報だ」と認識して記憶します。
だから、「時間がないから無理」と嘆く必要はありません。むしろ「時間がないからこそ、質を高めるチャンス」と考えてみてください。介護福祉士の試験が迫ってきて焦っている方も、「250時間なんて無理」と諦めないでください。大切なのは、どれだけ机に向かったか(時間)ではなく、どれだけ脳に汗をかいたか(質)です。
働きながら資格取得を目指すマインドセットについては、社会福祉士の記事ですが、本質は同じなのでこちらも参考になるはずです。
アプリを活用して隙間時間を確保する

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今の時代、スマホアプリを使わない手はありません。紙の問題集は重いですが、スマホならいつでもどこでも過去問が解けます。トイレの数分、レジ待ちの数分。この積み重ねが、半年後には大きな差になって現れます。
そして最後に、私が実践していた「紙も鉛筆もいらない、最強のアウトプット学習法」を2つ、こっそりお教えします。これ、あまりにお手軽で効果が高いので人には教えたくないくらいなんですが、本気で合格したいあなただけにお伝えします。
1. 「エア授業」メソッド(中学生に教えるつもりで独り言)

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一つ目の方法は、学んだことを誰かに向かって説明するように独り言を話す、名付けて「エア授業」メソッドです。車の中や、お風呂の中、声を出せない場所なら口パクでもOKです。
なぜノートに書くのではなく、喋るのか?
ノートにテキストを丸写ししている時、脳は「書く」という単純作業に没頭してしまい、実は内容を理解することをおろそかにしがちです(経験ありませんか?綺麗にノートをまとめて満足しちゃうこと)。しかし、「話す」ためには、頭の中で情報を組み立て直さなければなりません。この「脳みそに汗をかく」プロセスこそが、記憶の定着に不可欠なのです。
ポイントは「中学生」に教えること
独り言を言う時の相手は、自分よりも年下で、介護の知識が全くない「中学生」を想像してください。これが最大のコツです。
例えば、「アルツハイマー型認知症」について問題が出たとします。
× 悪い例:「アルツハイマーは、脳内にアミロイドベータが蓄積し、脳が萎縮する疾患です」
これでは中学生には伝わりませんよね。専門用語を並べただけの丸暗記は、応用が利かないのです。
○ 良い例:「認知症っていうのはね、物を忘れたり、人の顔がわからなくなったりする病気なんだ。じゃあなんで忘れるかというと、頭の中に『アミロイドベータ』っていうゴミみたいなシミが増えてきちゃうからなんだよ。脳みそにはいろんな役割があって、おでこのあたりにある『前頭葉』ってとこは、物を考えたり感動したりする場所なんだけど、そこが縮んじゃうと…」
このように、専門用語を自分の言葉で噛み砕いて翻訳してあげるんです。もしうまく説明できないなら、それはまだ自分が完全に理解していない証拠。すぐにテキストに戻って確認しましょう。これを繰り返すと、記憶の定着率が驚くほど上がります。
2. 「脳内イメージング」メソッド(空を見上げて復習)
二つ目は、道具を一切使わず、空を見上げるだけでできる「脳内イメージング」です。家事をしている時、運転している時、歩いている時、いつでもどこでもできる最強の復習法です。
文字ではなく「映像」で焼き付ける
さきほどのアルツハイマー型認知症の例で言うなら、頭の中で架空の高齢者をリアルに思い浮かべてみてください。
そして、その人の頭の中を透視するようなイメージで、脳みそを見てみます。「あ、ここにシミ(アミロイドベータ)ができているな」「脳がキュッと縮んで隙間ができているな」と、映像として想像するのです。
「思い出す」回数が勝負
記憶というのは、インプットした時ではなく「思い出した時」に定着します。机に向かっていなくても、「さっき覚えたあれ、どんな画像だったっけ?」と脳内でイメージを再生するだけで、立派な復習になります。
私は当時、皿洗いをしながら「胃ろうの手順」を脳内でシミュレーションしたり、信号待ちの間に「マズローのピラミッド」を空に描いたりしていました。ペンでノートに書く1回よりも、脳内でイメージする10回の方が、圧倒的に記憶に残ります。
この2つの方法は、まとまった時間が取れない忙しい方にこそ試してほしい手法です。3ヶ月を切った短期間でも、この「質」の高い学習を繰り返せば、合格ラインを一気に突破できますよ。
結論:介護福祉士はいつから勉強すべきか
長くなりましたが、結論です。
「ベストなのは半年前。でも、時間がないなら質を高めれば3ヶ月前でも勝てる。」
もし今、時間がなくて焦っているなら、今回紹介した「エア授業」や「イメージング」を今日から試してみてください。大切なのは、どれだけ机に向かったか(時間)ではなく、どれだけ脳に汗をかいたか(質)です。
時間がある方は、今のうちに色々な勉強法を試して、自分にピッタリの方法を見つけてからスタートしてください。それが合格への最短ルートになります。応援しています!